主に一二本の歯を動かす部分的な矯正のことを、小矯正あるいはMTM(Minor Tooth Movement)と言います。小さな治療で自分の歯をできるだけ抜かずに生かして使うため、たいへん大きな効果があります。 |
小矯正と口全体の矯正との違い |
一二本の歯にねらいを絞って動かしていく治療ですので、 口全体の矯正よりも小規模で、比較的短期間・安価で行うことができます。 小矯正は、美しさのためよりも治療の前処置として用いられることが多い治療です。 歯並びを美しくしたい、という方には口全体の矯正をおすすめしますが、「前歯二本だけが離れていて、ここだけを治したい。」というような限られた歯の移動で対応できる患者様には小矯正が役立つこともあります。 |
小矯正でできること |
歯を引っ張り出す | |
お子さんの乳歯が抜けたのに、次の永久歯が出てこない等の場合、生えてこない埋伏歯をひっぱり出させることができます。 また、歯が破損してクラウンを被せる土台がない場合、歯根をひっぱり出して土台を作ることができます。 |
|
傾いた歯を起こす | |
抜けた歯をそのままにしておくと、隣の歯が傾いて噛みにくくなり、さらに抜けた歯を補うための治療するスペースが無くなることがあります。 このような場合、倒れた歯を起こして再び噛めるようにし、治療するスペースを作ります。 |
|
その他、歯を移動させる、回転させる、引っ込める等によって歯を正しい位置に動かすことができます。 | |
![]() |